若気の至り
すご〜く久しぶりに「ジーザス・クライスト・スーパースター」(映画版)を観た。実に四半世紀ぶりである。ブロードウェイで発表されたのが71年、映画も73年製作だから無理もないけれど、いま観ると、なんというか、まことにのどかな昔懐かしいロックである。シンセサイザーも16ビートだったりして(~_~;)
この作品には2つの意味で思い出がある。ひとつは学生英語演劇の舞台に裏方として参加したこと。メイク担当だったので、進行に合わせて役者さん達のお世話をするのだが、歌って踊れる人数は限られているから、群集とか兵士とか天使とかを早替わりさせるのがけっこう大変だった。さっきまで泥だらけで転げまわっていた人にサイケな衣装を着せて、金ぴかのメイクを施したり、死んだばかりのユダをプレスリー風にリメイクしたりね。もうひとつは、後年、実際にこの映画が撮影されたロケ現場を歩いたことである。映画の冒頭、若者たちを満載したおんぼろバスが砂漠をよたよた走ってくるシーンがあるが、まさにあれと殆ど変わらぬスタイルで、私メも死海だのネゲブだのガリラヤだの、つまり聖書ゆかりの地を回っていたのだ。しかも6月から7月という、最も暑い時期に!
そのよ〜なわけで、楽曲ならびに映像についてはかなり詳しく(秒単位で)アタマに叩き込んでいたつもりだったが、いま改めてみると、ずいぶん当時の意識からは洩れている部分がある。最も顕著なのが「歌詞」。考えてみれば、日本語訳をじっくり読むのは初めてなのだ。なにせコドモの頃から耳にタコができるほど聞かされたり読まされたりしてきた話、中途半端な英語でもべつに支障なかったんですね。しかし、歌詞としてしっかり「意訳」されているのを読むと、聖書というとんでもないベストセラーと格闘した先人たちの苦労が偲ばれる(~_~;)。中東問題にもビミョ〜に配慮してたりしてるのね。それにしても、チャールストンを踊るヘロデ王は、いつ見てもキュートだわん(^0_0^)
そういえば、「ジーザス〜」が公開されたころ、似たようなラインで「ゴッドスペル」という作品があった。現代のニューヨークを舞台にマタイ伝の物語が展開される話だったけれど、いまいちインパクトに欠けていたと見えて、少なくとも私たちの周囲ではあまり話題にならなかった気がする。あのよ〜な血腥い話を現代に置き換えたら、文字通りミもフタもなくなっちゃうのかもしれませんがね。
ところで件の学生演劇、よほど気合いが入っていたとみえて、なんとライブレコードが残っている。レコードというだけで、すでに年代が知れちゃいそうなものだが。さらに恐ろしいことに、ジャケットには私メが描いたポスターがそのまま使われているのである。レコード盤を回す機械がなくなって久しいので、それこそ何年も埃を被ったまま、他のレコードとともに積み重なっている。おそらくもうマトモな音は出ないでしょうね。出たとしても、再び聴きたいとは思いませんが。 それでなくても、劇団四季の「ジーザス〜」なんぞ、気恥ずかしくてお尻がムズムズしちゃう私メである。あ〜それなのに、ちゃっかりこんなモノに参加していたなんて、まったく何やってたんだかなあ……ま、若気の至りということで、そこはひとつ(~_~;)
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