目洗い
松がとれたとはいえ、最近では「成人の日」が妙な位置にずれているので、実質的には10日過ぎまで正月気分が抜けない。盆も暮も正月もあまり関係なく暇な私メにとってはど〜でもいいことだが、堅気の勤め人の皆さんは、生活リズムの立て直しに苦労されるのではないだろうか。要らぬ心配かもしれませんが。
しかし、暇だ暇だとも言っていられないのが浮世のつらさである。あまり暇だと本当に勤労意欲が失せてしまうので、無理にでも仕事を作り出さなければならない。2011年は大殺界のドン底ということもあり、すべてのことが停滞していたが、(こう言うと、「そんなもん信じてるの?」と聞かれるが、12年周期でコトが回るという考え方はわりと当たっている)、2012年は年明けからちょっと動きがあるので、なんとか底は打ったか?という気もしないでもないのである。
もちろん私メはもう若くない。さりとて老いてもいない(…と思う)ので、まだ2回くらいは大殺界に見舞われるだろうと思う。このよ〜な時ココロの支えになるのは、やはり先達のお言葉である。年寄どもに囲まれて育ち、超元気なのから恍惚の人(古いなあ)までイロイロとお付き合いしているけれど、おしなべて何らかの仕事をもっている人はお元気である。それがたとえ猫の額ほどの畑であっても大企業であっても。
年頭にあたり、私自身がお目にかかったお年寄りの中でも最もチャーミングであった方の「元気の秘訣」を紹介したい。数年前に逝去された、ハリウッド化粧品の総帥・メイ牛山氏。お会いした時はもうほとんど最晩年であったが、粋な縞のお召し物にど派手なメガネと指輪、真紅のネイルで、立て板に水のごとく喋りまくるパワーに圧倒された。おそらく最後の最後までそのパワーを全開に保ち、思い残すことなくあっさりと旅立たれたのであろう。
メイ牛山氏によれば、元気の秘訣は、「早起きをして、朝日に向かって深呼吸し、何度か四股を踏む」ことだそうである。そして一日数回「目を洗う」こと。「ホウ酸水で洗うんですか?」と聞いたら、「いえいえ、水道の水でたくさん!」とのお答えであった。この目洗いは実に効果的で、氏には白内障の治療も必要なかったとか。「女性はいつも楽しく美しく」をモットーに、明治大正昭和平成を生き抜かれた氏であったが、メイクよりもお洒落よりも、その目ヂカラこそが最大の魅力であったように思われる。
健康によいことについては殆ど消極的であるものの、氏に少しでもあやかるべく、今年は四股と目洗いを習慣にしたいと考えている。四股については、あまりにぴったりの体型なのでシャレにならないけれどね(爆)。しかし、目ヂカラの回復は必要不可欠であろう。なんたって水道水でよいのだ。それでなくても目が汚れそうなモノばかり見せられるご時世。「顔を洗って出直し」 ならぬ「目を洗って出直し」 これくらい、シンプルかつ気合の入りそうな習慣はないであろう。ぜひ日常生活に取り入れて、大殺界最後の年を無事に乗り切りたいものである。
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